インナーテン!!

弓と新天地での生活

合同練習のすゝめ

アーチェリーを始める前まで、僕はサッカーとハンドボールをやっていたんですが、それらのスポーツとアーチェリーを比較すると大きな違いがあると思います。その違いは、個人競技か対人競技かという部分に集約されており、陸上の跳躍種目や投擲種目などにもいえることですが、たとえ対戦相手がいなくても競技が成立するかどうかにあります。

ことアーチェリーにおいては、的さえあれば自分一人でも競技として成立するわけで、結果的に勝った負けたがあるとしても、結局は的と自分自身だけで競技として完結しています。もし仮に対戦相手を無理くり規定するとしたら、それは他の競技者ではなく的あるいは自分自身だと思います。そう考えると、他の競技者は競い合う相手であると同時に、共に的あるいは自分自身と戦う仲間だと捉えることができるのです。それは同じクラブのメンバーももちろんのこと、リーグ戦で対戦するような他校の選手達も同様です。

だから何、それがどうした、などと思われる方がいらっしゃるかもしれませんが、元々サッカーやハンドボールをしていた身からすると、これが結構なカルチャーショックでした。その当時は、相手チームの選手に対して仲間意識を持つことなんて全くなかったからです。

長々書いてしまいましたが、要はアーチェリーでは、他の対人競技と違って競い合う相手へのとらえ方が違うなという話です。そこで表題の合同練習の話が出てきます。合同練習、つまり普段とは違う人々と一緒にする練習のメリットとしては情報交換やモチベーションの向上があると思います。特に後者に関しては、前述したアーチェリーにおける他の競技者との関係性を考えると非常に大きな効果が期待できると思います。

例えば、点数が伸び悩んだり、スランプに落ちいった時なんかは、どうしてもネガティブになり視野が狭くなってしまうものです。「こんなに努力しているのに...」とか「どうして自分ばかり...」といったことが頭の中をグルグル回って、練習に行くのが億劫になっていきます。そんな時に、別の場所でも自分と同じように的と向き合っている人の存在を知ると、本当に励まされます。とまあ、湿っぽい実体験を書いてしまいましたが、実際知り合いが増えるだけで試合や大会は何倍も楽しくなっていくものです。

こんな感じで合同練習はいいこと尽くめだと思うのですが、実際に大学同士で合同練習会を開いたりするとなかなかどうして簡単ではありません。

どんな競技にもいえることですが、点数がでないとなかなか自信が持てなかったりします。自信が持てないと、せっかく合同練習をする機会を設けても自分から知らない相手に声かける勇気が出せないのです。ここが問題で、企画した意図としては点数がでなくてアーチェリーがつまらなくなっている子に、交流を通してモチベーションの向上を図ってもいたいのですが、そういう子ほど消極的になってしまい機会を生かせないのです。解決策としては合同練習会をする前に飲み会でもして、打ち解けてもらったうえで練習することぐらいしか思いつかないのが難しいところです。何か良い方法があればぜひとも誰か教えてください。

 

合同練習のすゝめとかいいながら変な締め方になってしまいましたが、今回はこんなところで。